ヴィパッサナー瞑想,やり方,方法,オモロイ坊主
オモロイ坊主のヴィパッサナー瞑想5
ヴィパッサナー瞑想
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なぜ、和尚はヴィパッサナー瞑想をお勧めするのか?
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栗原涼
プロフィール
ヴィパッサナー瞑想についてのテキスト5
どんな動作も、ユックリと確認(サティ)しながら行って下さい。
立つときは『立ちます、立ちます』、
見ているなら『見ている、見ている』、
歩くときはステップを確認(サティ)して下さい。
『右足を上げる』『運ぶ』『降ろす』『左足を上げる』『運ぶ』『降ろす』とすべての連続している動きに関して気づき、確認(サティ)しなければなりません。
正しくきちんと足が上がる、下がる、ことに気づいて確認(サティ)して下さい。
早く歩くときには『右足』『左足』と確認(サティ)するだけで十分です。
最初は、すべてのステップを丁寧に確認(サティ)するのに戸惑いますが、二日もすれば慣れ、楽に確認(サティ)できるようになります。慣れてきたら、三つの動作を確認(サティ)するようにして下さい。
足を上げるとき、前へ進めるとき(運ぶとき)降ろすときの三段階です。
『上げる』『運ぶ』『降ろす』と確認(サティ)してください。
歩いていて、座りたくなったら『座りたい、座りたい』と確認(サティ)し、座るときには『重い、重い』『座ります、座ります』と確認(サティ)しながら、身体を下ろし座ってください。
座ったら足や腕を整える動きを確認(サティ)します。そのあと再び、お腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻ります。
そのように確認(サティ)していても、もし身体がこわばったり、身体のどこかの部分が熱くなるような感覚があれば、すぐそれを確認(サティ)して下さい。
それからまた、お腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻ります。
(五)
睡眠から覚めたとき『目覚めている、目覚めている』と確認(サティ)して下さい。
もし完全に目覚めていなければ、再びお腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻ります。もし起きようとするなら『起きようとしている、起きようとしている』と確認(サティ)して下さい。
それから腕や足を動かして、姿勢を変える様子を確認(サティ)します。
こうして腕や足の動きをすべて確認(サティ)します。
姿勢を変えないときでも、ただ静かに座っているのではなく、お腹の『ふくらみ』『縮み』を確認(サティ)することに戻って下さい。
瞑想者が食事をするとき、まず食卓を見ます。そしたらすぐに『見ている、見ている』と確認(サティ)します。『料理に手を伸ばす』とき『触れる』とき『取る』とき、それを『口に運ぶ』とき、食べ物を『噛む』とき『手を降ろす』とき、また再び『上げる』ときなど、すべての動きを正しくきちんと確認(サティ)します。
食べ物を噛むとき『噛みます、噛みます』と確認(サティ)して、食べ物の味が分ってきたら『味わっている、味わっている』と確認(サティ)します。味わって飲み込み、食べ物が喉を通るときも、これらすべてのプロセスを確認(サティ)します。
スープを飲むとき、腕を伸ばし、スプーンを取り、かき混ぜるなどのすべての動きを確認(サティ)して下さい。
食事の時間に、このように確認(サティ)するのは難しいことです。たくさんの事を観察し、確認(サティ)するのですから。
初心者は、確認(サティ)すべき多くのことを逃してしまいますが、すべてを確認(サティ)する心構えが大切です。
そうすれば、多くのことを見逃し、失敗しても、集中力(サーマディ)は次第に強くなっていきますし、だんだんきちんとスキなく密着して、確認(サティ)することができるようになってきます。
さて、私は本当にたくさんのことを述べてきました。しかし要約して言うと、わずかなことなのです。速く歩くときには『右足』『左足』、ユックリ歩くときには『上げる』『運ぶ』『降ろす』、静かに座っているときにはただ、お腹の『ふくらみ』『縮み』を確認(サティ)すること、横になるときも確認(サティ)します。確認(サティ)している間にも心がさまようようであれば、起こってくる意識の働きを『さまよっている、さまよっている』と確認(サティ)します。それからお腹の『ふくらみ』『縮み』の確認(サティ)に戻ります。
瞑想者がこのように確認(サティ)し続けていくと、さらにもっと多くの起こってくることを、確認(サティ)できるようになります。はじめのうち、瞑想者の心はあちらこちらさまよって、多くのことを見逃してしまいます。しかしそのときも落胆してはいけません。多くの初心者が、同じ困難に出会っています。しかしさらに実践を続けていくと、あらゆる心のさまよいに気づいて、ついに心がさまようことはなくなります。
そして心は対象に集中し、お腹のふくらみ縮みを観るように、自発的にさまざまなことに気づき、『気づき』が身につくようになってきます。言い換えれば、お腹のふくらみが、その動きと同時に『確認(サティ)』行為となり、縮みも同じように『確認(サティ)』行為となるのです。
『見る』物質的対象と『確認(サティ)する』心理的行為は、常に対になって生起することに気づくようになります。そこには個人や人格といったものではなく、ただこの物質的対象と心理的行為とが対になって生起しているだけなのです。
瞑想者はお腹のふくらみ縮みを確認(サティ)しているうちに、『お腹が膨らんでいるのは物質的現象』『心で確認(サティ)する行為は心理的現象』であると、明確に区別できるようになります。このようにして瞑想者は、『心』『身』の現象が、対になってほぼ同時に生起していることを明確に理解するようになるのです。あらゆる作用を確認(サティ)するうちに、瞑想者は自分自身がただの気づきの対象としての物質(的特質)と心理(的特質)であることを、はっきり知るでしょう。
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